税理士試験の必須科目の一つである簿記論。経理の基礎を学べる科目であると同時に、多くの税理士を志す方にとって、試験勉強の入口となる科目でしょう。
Part①では簿記論攻略のために必要な基礎情報をお届けします。
試験の出題形式
試験時間は120分、大問3つで構成され、すべて計算問題となっています。
例年、第1問と第2問は個別問題、第3問は決算整理を行う総合問題が出題されています。
ボリュームが多く、基本的に試験時間内にすべてを丁寧に解ききることはできないため、難しい箇所は早めに見切りをつけ、基本論点を落とさないことが大切です。
令和7年度の試験は次のような出題がありました。
■第1問:自己株式、転換社債型新株予約権付社債、圧縮記帳、その他有価証券、のれんなど
■第2問:吸収分割、ストック・オプション
■第3問:総合問題
国税庁のHPで過去の試験問題が公表されているので、一度実際に見てみることをおすすめします。
令和7年度(第75回)税理士試験試験問題及び答案用紙|国税庁
合格率
税理士試験はすべての科目で、満点の60%が合格基準点となります。
ただし、細かな配点は公表されておらず、例年合格率が10%~30%で推移していることから、実質的には相対評価の試験となります。
直近5年の簿記論の受験者数・合格者数・合格率は次のとおりです。
(国税庁HPの情報を基に作成)
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 令和7年度 | 18,466人 | 2,058人 | 11.1% |
| 令和6年度 | 17,711人 | 3,076人 | 17.4% |
| 令和5年度 | 16,093人 | 2,794人 | 17.4% |
| 令和4年度 | 12,888人 | 2,965人 | 23.0% |
| 令和3年度 | 11,166人 | 1,841人 | 16.5% |
- 税理士試験の受験要件緩和(令和5年度)以降も、簿記論の受験者数は年々増加しています。
- 令和7年度の合格率は11.1%と例年に比べかなり低いです。今回惜しくも受からなかった層の受験を考えると、令和8年度の受験者層のレベルは高くなることが予想されます。
勉強時間
簿記論の合格までに必要な勉強時間は、およそ500時間~600時間といわれています。
私自身は講義の視聴時間もすべて含ると、800時間ほど勉強しました。
税理士試験の最初の科目でもあり、今から考えると非常に非効率な勉強方法をしていたと思います。次回の記事では、自分自身の経験もふまえ、効率的な勉強方法をご紹介します!


