税理士試験後、合格発表までの科目選び

税理士試験

税理士試験は例年8月上旬に行われ、合格発表は11月末頃です。

つまり、試験終了から合格発表まで約3カ月半。

この期間に悩むのが、「次の科目を勉強するか、今回受験した科目を続けるか」という問題です。

私自身、この科目選びで何度か失敗しました。

今回は、その経験を踏まえて、税理士試験後から合格発表までの勉強について書きたいと思います。

私の失敗談

簿記論と財務諸表論

初年度は簿記論と財務諸表論を受験しました。

自己採点では、

  • 簿記論:ボーダーラインにぎりぎり届かない
  • 財務諸表論:ボーダーラインぎりぎり乗る

という結果でした。

私は「簿記論は落ちた」と判断し、合格発表まで簿記論をもう一度勉強していました。

ところが、実際に合格していたのは簿記論

財務諸表論が不合格でした。

結果的に、合格していた簿記論を約3カ月半勉強していたことになります。

法人税法

その後、法人税法を受験した年にも同じようなことがありました。

法人税法は「落ちた」と思っていたので、合格発表まで法人税法を再び勉強。

ところが、結果は法人税法合格でした。

合格発表後に改めて別の税法を勉強することになり、ここでも時間をロスしてしまいました。

この2回の経験から、試験後の科目選びはとても難しいものだと感じています。

科目選びの3つのポイント

自己採点の精度

まず大切なのは、できるだけ正確に自己採点することです。

「なんとなく受かった気がする」「たぶん落ちた」という感覚だけで決めるのではなく、資格学校の解答速報やボーダーラインなどを確認して、自分がどの程度の位置にいるのかを把握します。

もちろん、自己採点だけで合否を完全に予測することはできませんが、試験後の3カ月半をどう過ごすかを決める材料にはなります。

私自身、もっと冷静に自己採点の結果を分析すべきだったと思っています。

簿記論・財務諸表論は次の科目

簿記論・財務諸表論については、ボーダー付近にいるのであれば、基本的には次の科目を勉強することをおすすめします。

理由は、すでに1年間勉強しているからです。

仮に不合格だったとしても、簿記論・財務省評論であれば、合格発表後から再び勉強すれば、これまでの学習経験を活かして十分に取り戻せると思います。

一方、合格していた場合は、そのまま次の科目の勉強を進められます。

そのため、合格の可能性がある程度あるのであれば、次の科目に進むメリットは大きいと思います。

税法は無理に決めない

税法については、私は「どちらでもいい」と思っています。

もちろん、次の税法を勉強しておけば、合格していた場合にはそのまま先に進めます。

ただし、不合格だった場合は少し大変です。

すでに次の科目を勉強しているところから、もう一度不合格だった科目に戻らなければいけません。

試験に落ちた精神的なダメージに加えて、勉強していた科目を中断することになるので、これが結構つらいです。

私自身、税法科目の選択では時間をロスしましたが、もし同じ状況に戻ったとしても、おそらく私は同じ選択をすると思います。

それくらい、税法については「次の科目に進むこと」が必ずしも正解とは限らないと思っています。

次の科目の理論だけ読む

「次の科目を本格的に勉強するのは不安。でも、何かやっておきたい」

という場合は、次に選択する可能性がある科目の理論だけ読んでおくのもおすすめです。

例えば、法人税法に合格していたら相続税法に進む予定なら、合格発表まで相続税法の理論を少し読んでおくというように、先に少し触れておくことで、合格発表後に正式に勉強を始めるとき、スムーズに入っていけます。

焦らず決める

受験生の頃、私もいろいろなサイトを見ていました。

そこでよく見かけたのが、「試験が終わったら、すぐに新しい次の科目を始める」という考え方です。もちろん、早く次の科目を始めることにはメリットがあります。

ただ、実際に受験してみると、合否が分からない状態で次の科目に進むのは、思っている以上にハードルが高いです。

「資格学校の講座が始まる前に決めなければ」と焦るかもしれません。でも、講座によっては途中から受講することもできます。

だからこそ、焦って決めるより、自分が納得できる選択をすることが大切だと思います。

まとめ

税理士試験後から合格発表までの約3カ月半。

この期間は、合格しているか分からない状態で次の科目を決めなければならず、受験生にとって悩ましい時期です。

私自身、合格していた科目を3カ月半勉強してしまい、時間をロスした経験があります。

その経験から考えると、

  • 自己採点はできるだけ正確に行う
  • 簿記論・財務諸表論は、基本的に次の科目へ進む
  • 税法は、無理に次の科目へ進まなくてもいい
  • 迷うなら、次の科目の理論だけ読んでおく

というのが、私なりのおすすめです。

受験生の頃は「次の科目に進むのが鉄則」という情報を見ると、どうしても焦ってしまいます。

でも、科目選びに絶対的な正解はありません。

大切なのは、合格発表後に「こっちをやっておけばよかった」と後悔しないように、自分の状況を整理してじっくり考えることだと思います。

周りが次の科目を始めていても、焦る必要はありません。

3カ月半という時間を、自分が納得できる形で使ってもらえればと思います。