税理士事務所がブラックといわれる理由

転職

税理士事務所はブラックだという印象を持っている方は多いと思います。
私が就職した税理士事務所は、実際ブラックでした。。

この記事では、税理士事務所がブラックといわれる理由や、ホワイトな税理士事務所の特徴を、私の経験を踏まえながら、解説していきます。

税理士事務所がブラックといわれる理由

税理士事務所がブラックだということは、働く前から少しイメージを持っていましたが、実際に働いてみて、税理士事務所ならではのブラックになりやすい特徴をいくつか感じました。
大きく感じたことは、以下の5つです。

①仕事を教えてもらえない
②仕事量・残業が多い
③専門性が求められプレッシャーが大きい
④コミュニティが狭い
⑤業務外の研修・勉強会

それぞれ解説していきます。

仕事を教えてもらえない

仕事のやり方、進め方を教えてもらえないことが非常に多いです。何も知らないまま、「前期の資料を見て作成して」みたいなことが、ざらに起こります。


ただ、これは少し致し方ない部分があると感じています。税務は広範な知識をベースに仕事をしますが、この知識は自分で蓄えるしかありません。そのため、仕事を教えるという習慣が根付いていない場所が多いのだと思います。
また、仮に、ある1つの仕事に対応できる知識を教えてもらったとしても、元となる条文等の全体像を知らなければ、次に活かすことができません。そうすると、あまり教える意味がないですよね。

知識ベースの仕事という特性上、仕事は教えてもらうというよりも、自分で何とか調べて対処するという状況が多く発生します。

仕事量・残業が多い

会社や、配属される部署によりますが、仕事量が多い傾向にあります。

税理士事務所では、大抵、確定申告時期の2・3月と、3月決算法人の申告時期である5月が繁忙期となります。繁忙期は事務所によっては、土曜出勤が義務付けられているところもあります。

昔に比べるとかなり残業時間は少なくなっているようですが、昔の残業を経験してきた先輩が事務所や部署を率いていることが多いので、残業削減の意識は低いように感じました。

専門性が求められプレッシャーが大きい

これは税理士事務所で特に顕著なポイントだと思います。税理士事務所に所属していると、年次関係なく、お客様からはプロに話を聞くというスタンスで質問を受けます。また、完成物にミスは許されない仕事です。
そのため、ある程度仕事を任されてくるタイミングからはプレッシャーのかかる仕事といえるでしょう。

税理士事務所によっては、ミスをしたときに激しく叱られるなど、パワハラにつながりやすいのも、このミスが許されないという職業という点が影響していると思います。

コミュニティが狭い

税理士事務所は転勤が少ない傾向にあります。私が新卒で就職した税理士事務所も、転職した税理士事務所も転勤はありませんでした。また、小規模な事務所も多く、常に同じメンバーと仕事をすることが多いです。

先輩や上司、同僚などで苦手な人がいるとかなりつらいです。自立するまでは、上司ガチャ、配属ガチャの面があります。

業務外の研修・勉強会

③でも記載したように、税理士事務所で働くためには非常に高い専門性が求められます。また、制度の変更に応じて、常に知識のキャッチアップが求められます。そのため、業務外で知識を蓄えていくことが必要です。

この知識の獲得を目的として、任意の研修や勉強会を行う事務所も多いです。任意といいつつ、実際は強制というようなところも…。

私が以前勤めていた事務所は、業務外の拘束時間がかなり長く、辛いポイントでした。
決められた研修でなくとも、常に知識を蓄える努力が求められるため、覚悟の必要な職業です。

ホワイトな税理士事務所の特徴

税理士事務所がブラックになりやすい理由を解説しましたが、すべての税理士事務所がブラックというわけではありません。実際、私が転職した先の税理士事務所はホワイトといえる環境でした。
ホワイトな税理士事務所には、どのような特徴があるのでしょうか。

残業時間が短い

残業時間が短い=プライベートの時間を持てるということは、精神衛生上、非常に重要です。前述のとおり、税理士事務所は残業時間が多い場所が多く、残業時間を削減するための取り組みを行っている事務所は、ホワイトな事務所が多い印象があります。

私は転職をして、仕事にプライベート時間を侵食されないという状況が、生活全般にわたって良い影響を与えることを実感しました。

コミュニケーションが活発

ホワイトな税理士事務所の特徴として、コミュニケーションが活発であることもあげられます。話しやすい、聞きやすいという環境の中では、スムーズに仕事をすることができ、自分の要望を上層部に伝えやすいです。

職位や年次が異なると中々コミュニケーションを取ることが難しいため、自然と交流が生まれる制度を用意してくれている事務所だと、なお過ごしやすいでしょう。

ハラスメント対策をしている

ハラスメントが起こらないように対策を設けていることも重要です。その対策が形式的なものではなく、実際に機能していることがとても大事です。

こちらからハラスメント対策をしているか探ることは難しいですが、HPや面接時に会社側からハラスメント対策をしていることをアピールしている場合には、少なくともハラスメントをなくそうという意識があることが伺えます。

転職する際に確認するポイント

転職をする際に、その会社がホワイトかどうか見定めるのは、かなり大変です。
私が転職した際は、ヒュープロのエージェントさんに色々な情報を提供してもらいながら、転職活動を進めました。その中で、重要だと感じたポイントは次の3つです。

残業時間

残業時間を明示してくれていたり、方針を示してくれる会社は安心感があります。
また、エージェントさんがかなり細かく伝えてくれるので、気になる会社については求人票の情報だけでなく、エージェントさんに聞いてみることをおすすめします。

男女比率

最初はあまり重視していなかったのですが、女性でも働きやすい職場という点は如実に数字に表れるようです。
極端に女性比率が低い職場は、ブラックな体質であることを疑ったほうがいいかもしれません。

離職率

どれほど働きやすいかという指標が、離職率に表れると思います。
離職率については、求人票に載っていないことも多いので、エージェントさんに聞いてみましょう。また、退職者の離職理由も教えてもらえる場合には聞いてみたほうがいいです。

まとめ

税理士事務所がブラックといわれる理由や、ホワイトな税理士事務所の特徴について解説しきましたが、いかがでしたでしょうか。

税理士事務所がブラックになりやすい特徴を有していますが、すべての税理士事務所がブラックというわけではなく、ホワイトな職場も存在します。

税理士事務所で働いている方や、これから働く方にとって少しでも参考になれば幸いです。